【トレーニング理論】最大可動域で行うメリット1選 | お気に入りの筋肉などない

ウェイトトレーニングに取り組む際に、自分ではシャフトを下げるつもりであっても実際に確認してみると、浅い可動域で行っていた。なんてこともあるかと思います。

それならまだ良いのですが、僕が懸念しているのは意図的に浅く行うトレーニングを行っている人たちです。それがアスリートなら尚更…。

今回はトレーニングを最大可動域で行う理由を書いていこうと思います。今現在最大可動域で行っている方はより自信を持って取り組んでいける内容となっています。また意図的に浅く行っていたという方にも、トレーニングを見直すきっかけになると幸いです。

トレーニングには筋肉をそれぞれに鍛える特化種目が存在します。

例えばこんなように。

  • スクワット → お尻、脚
  • ベンチプレス → 大胸筋
  • デッドリフト → 背中

などなど…。確かにその通りなのですが、今回僕が伝えたいことは複数の関節を使う種目は、ある一定の筋肉に特化するものではないということです。

本来トレーニングは最大可動域で行うものなのですが、国内、国外問わず可動域を制限した状態でトレーニングをしている姿が散見されます。おそらくそれは、ある一定域に入ると別の筋肉が作用し始め、自分の目的と違う筋肉に刺激が入り始めるからでしょう。あとは筋力を目的としていないなど…。これもおかしな話なのですが割愛します。

例えばスクワット。

スクワットは浅く行うとお尻に力が入っているのが分かりやすく、そこで十分だという考えがあります。むしろ深くすると前ももに効いてきて嫌だ。みたいな。

繰り返しますが、複数の関節、スクワットの場合は股関節と膝関節と足関節が使われます。つまり、そもそも特定の筋肉に特化させるエクササイズではないのです。

特定の筋肉に特化するのものではないからスクワット、ベンチプレスやデッドリフトは有用なのです。可動域を大きく使うことのメリットは語り出したら止まらないので1つだけ覚えてください。

Success

特定の筋肉の作用が終わると同時に他の特定の筋肉が作用し始める。

筋肉の働きが動作の中で役割を循環しながら変わっていく。

これだけです。

可動域を大きく使って、筋肉同士の役割循環の流れを養うこと。

なぜならウェイトトレーニングの目的は筋力アップだからです。大きく全体的な動作パターンの中で発揮できる力を伸ばしたいのです。

それがパフォーマンスの原則です。

これにより自分の筋力を鍛えることができるのです。

トレーニングにおける仕事(J=mgd)は、重さ(質量)をどれくらい動かした(距離)のかです。つまり重くなっても挙動距離が短くなってしまっては仕事量が増えません。

下記の数式は覚えなくて大丈夫です。数値だけ見ていただければ分かりますので。

チェック

仕事(J)=質量(m)×重力加速度(g)×距離(d)

例)

100kg × 9.81 × 0.5m = 490.5J

120kg × 9.81 × 0.4m = 470.88J

重力加速度は定数で9.81ですから変わりません。

つまり距離を一定に保つ努力をした上で質量を上げていくのです。これにより筋力が上がっていき、トレーニングに本筋の目的となります。

自分の大好きな「お気に入りの筋肉」を鍛えることが目的ではないのです。

またお気に入りの筋肉だけを鍛えると、役割循環の適応を起こしてないので実際のパフォーマンスには恩恵が薄いと考えます。どの競技にも動作の流れがあり、その中で筋肉たちは役割循環しながら動作パターンを作っています。

トレーニングの中で可動域を制限して役割循環を無視することは、とてももったいなく思いますので、今まで最大可動域で行っていなかった方は今一度考えるきっかけになれば幸いです。

いかがでしたでしょうか。この考え方はあくまでアスリートがトレーニングを行う前提で書いています。ボディメイクが前提ならまた僕の意見も変わります。

トレーニングの目的は最終的に自身の競技に結びつけることです。その上で重りの設定をして身体に刺激を入れていかなくてはなりません。この記事を読み今ままでのフォームを見直して、あなたのトレーニングがより良いものになれば幸いです。

南青山にございますAGELCA personalgymぜひチェックしてみてください。

お気軽にお問い合わせください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA